【家族同士の自然なコミュニケーションを生む家】
Data
- 所在地
- 川崎市中原区上小田中
- 竣工
- 2022年2月
- 構造
- 木造3階建
- 家族構成
- 4人家族
- 延床面積
- 125.78㎡
- 敷地面積
- 73.84㎡
こちらのお宅でまず注目なのが、3階への階段を昇り切ったところにある、ご主人の書斎です。正面の仕事机では、読書をしたり、リモートワークしたりと、さまざまに活用することができます。
ご兄弟のお部屋は、書斎をはさんで配置。自分の部屋へ入るにはお父さまの書斎を通る必要があるため、自然とコミュニケーションが生まれるほか、各自が部屋で過ごしながらも互いの気配をゆるやかに感じることができます。
また書斎とご夫婦の寝室には、本棚を設置しました。ご夫婦は持ってらっしゃる書物の数が多く、プランニング当初からのご要望でした。本棚は床と壁にがっちり固定しているため、地震のときでも倒れる心配が少なく安心です。
さらに3階へ上がるには、2階のリビングを通る「リビングイン階段」を採用。仲のよいMさまご家族を、象徴しているような間取りです。
2階のリビングには、絵を飾るのが好きな奥さまのご要望にお応えし、ピクチャーレールを数か所に設置。ご入居後、さわやかな海の油絵を飾ってらっしゃいました。
リビングに続くキッチンに設けたのが、自動昇降型の吊り戸棚です。スペースを有効活用しようと、天井に収納を設けても、人によってはなかなか手が届かないことも・・・。そこでボタン1つで降りてくる吊り戸棚を設置し、使い勝手をよくしました。こちらも奥さまのご希望によるものです。
このようにおもな居住空間は2階と3階に設け、1階はビルトイン車庫と、お風呂などの水廻りをプランニング。こうすることで屋根のある駐車スペースができたほか、長く過ごす場所の陽当たりが、よくなるといったメリットが生まれています。
また、外壁はグレーとベージュをセレクトされ、落ち着いた色合いが穏やかな雰囲気を醸し出しています。さらにワンポイントとして、「軒天材」(のきてんざい)を木目調にしました。軒天材とは屋根としてせり出した「軒」の裏側のことで、木目調にすることで柔らかな印象となっています。